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上野耕路 ART Atelier(2024) 選曲 Ryuichi Sakamoto Atelier from "Love is the Devil"(original soundtrack)

¥99,000 税込

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Painting Title: Atelier
Production Year: 2024
Size: 261X279mm
Material: Mixed Media on Board

解説:
“Love is the Devil”はFrancis Baconと彼の自殺した恋人George Dyerを描いた同名映画(邦題「愛の悪魔」(1998))のサウンドトラック。全編エレクトロニクスによる映画音楽、たとえばLuis and Bebe Barronの「禁断の惑星」、Gil Melleの「アンドロメダ...」と並ぶ傑作だとぼくは思っている。じつは「愛の悪魔」の監督John Mayburyは1983年
12月~1984年2月ころ僕が当時借りていたアパートの一室で暮らしていた。もともとはトシとチカの友達で彼らの紹介で知り合った。Johnは元パンクでそれでいて文化的でルックスが良かった。彼は「愛の悪魔」の宣伝で日本に来た時、ちょうど捏造と贋作のレコーディング中で、スタジオまで訪ねてきてくれた。そののち教授(やはり坂本さんのことはそう呼ぶ。ぼくにとって数授といえばやはり彼のことである。大学時代の先生たちではなく)に会ったときにこの映画の話をした。
教授いわく「あの映画の仕事は楽しかった。自由にやらせてくれた。彼(Johnのこと)は才能あるね。」_この映画で聴かれる彼の音楽には彼を巨匠にした抒情性やアジアへの眼差しは無く、彼の「楽しかった」という言葉におそらく集約されているであろう自由で核心的な坂本龍一があるように思えてならない。彼との思い出深い会話の中に「ぼくは左利きで、左利きの人は右脳で計算とかもしているらしい」というのがある。直感や芸術的表現などを担う右脳で本来左脳の役割である計算をする、「右脳で計算する人」…これほど教授を表している言葉は無いような気がする。スコアを書く彼、キーボード、コンピューターに向かう彼、こうした間近に彼に接した感触からそう思うのである。この映画音楽のための音楽と右脳で計算しながら創作するということを意識しているうちにこのような絵が出来上がった。計算的な直線に直感的なテクスチャーを重ねていった。音楽は映画の暗い色調に合わせてダークな雰囲気を持っている。その感じをグレージング的に重ねたヴァイオレットとブラウンで表そうとした。一応この企画にあわせてサントラから1曲だけとりあげたが、もしかするとこの絵はサントラ全編の雰囲気とも親和性があるかも知れない。

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